第2章 「一生涯に歩むべき道」『論語と算盤』渋沢栄一・守屋淳訳 各章まとめ【第2章 立志と学問 その6】 栄一カエル 実は私、青年期においては志がしばしば揺れ動いておりました。 お若い人たちの参考になるようにそのお話をしましょう。 実は私、未だに揺れ動いております。 17才(1857年、安政4年) 武士になる! 武士しかない! 武士でなければいかん! ↓↓↓↓↓↓↓↓↓ 中国古典、日本外史の猛勉強をするぞ! ↓↓↓↓↓↓↓...
第2章 「社会と学問の関係」『論語と算盤』渋沢栄一・守屋淳訳 各章まとめ【第2章 立志と学問 その5】 栄一カエル もともと人情には、こんな陥りがちな欠点がある。 ところで、人情(にんじょう)って何ですか~♪ 人情とは ① 人間の自然な心の動き。人間のありのままの情感。 「やすきにつくは人情の常」 ② 人としての情け。他人への思いやり。 「人情の厚い人」「人情家」 人情って、自然体の心っていみと、情けっていみと2通り...
第2章 「立派な人間の争いであれ」『論語と算盤』渋沢栄一・守屋淳訳 各章まとめ 【第2章 立志と学問 その4】 渋沢さんは、世間からは「円満(えんまん)な人」、つまり、おだやかで争うことをしない人だと思われているようです。 渋沢さんは温厚(おんこう)だし、誰とも争ったりしなさそうですね。 渋沢栄一 それは誤解ですよ。むしろ逆です。 えっ!? 意外だなあ! 渋沢栄一 人間は、いかに人格が円満でもどこかに角(かど)がなければなりませ...
第2章 「大きな志と小さな志」『論語と算盤』渋沢栄一・守屋淳訳 各章まとめ 【第2章 立志と学問 その3】 「志」は「こころざし」と読みます。自分の信念にもとづく人生の目的のことを言います。 今回は、この「志」がテーマになっています。 どんなお話をしているのでしょうか。 栄一カエル わたしたち凡人(ぼんじん)は 社会の雰囲気(ふんいき)に流されたり、 世間に乗せられたり、 事情に縛(しば)られたりと してはいけない選択(せん...
第2章 「自ら箸をとれ」『論語と算盤』渋沢栄一・守屋淳訳 各章まとめ 【第2章 立志と学問 その2】 なかなか出世(しゅっせ)できない若者が、何か悩んでいます。 活躍できる仕事がないなあ でっかい仕事がしたいけど、頼りになる先輩がいないよ やる気はあるけど環境がないなあ 早く仕事を覚えたいのに応援してくれる人がいないよ 出世の仕組み みんなこまっているよ。 コネや人脈、環境がないみたい。 栄一カエル なるほど、そうです...
第2章 「現在に働け」 『論語と算盤』渋沢栄一・守屋淳訳 各章まとめ【第2章 立志と学問 その1】 『論語と算盤(ろんごとそろばん)』第2章のはじまりです。 著者の渋沢栄一さんは、はじめ大蔵省(おおくらしょう・現在の財務省)で役人をしていました。 大蔵省(おおくらしょう)といえば、エリートの中でもトップクラスです。 しかし、第1章でも見てきたように、渋沢栄一さんは大蔵省を飛び出して、実業家(じつぎょうか)の道を歩みま...